2018年1月18日

チームリーダーとしての役割をまなぶ

東京都生活協同組合連合会主催 マネジメント研修にて 

3回を終えて
先月中旬、各1カ月をはさんで3回にわたり実施されたシリーズ研修が終了しました。昨年度のブログでもご紹介した東京都生活協同組合連合会様(以下、東京都生協連)主催の介護事業所のリーダーの方々を対象とするマネジメント研修です。
らくでんは昨年度に引き続き、研修の水先案内人となるファシリテータを派遣致しました。今年度は都内で活動する医療生協、地域生協など、様々な生協から10名の方が参加されました。 
 
*生活協同組合: 組合員のくらしの改善・向上の実現に向けて、地域・職域・大学・医療・共済・住宅など多様な領域で事業と活動を展開。介護事業所を通じたサービスの提供もそのひとつで、生協組合員と地域住民が利用している。

◆社会構造の変化に対面して
10年前に65 歳以上高齢者人口の総人口に占める割合(高齢化率)が21%に達し、超高齢社会になった日本。総人口は長期の減少過程で生産年齢人口の減少が続き、直近の高齢化率は約27.7%2016年)です。2036年には33.3%3人にひとりが65歳以上と推計され(内閣府・平成29年版高齢社会白書)、経済規模縮小の可能性、医療費・介護費など社会保障の給付と負担のアンバランス、財政の持続可能性など諸々の問題が社会全体のものとして実感を増してきています。

介護業界は、個人の価値観と家族のありようの変化を含め、人口規模・人口構成の推移に伴う社会構造の変化を見通しつつ、3年に1度ペースの介護報酬の改定によって、事業環境に大きな影響を与える対応必須の変動要因を内包します。人材不足は恒常的であり、職場環境を改善するための制度・テクノロジー・システム等の採用の検討や、マインドとスキルをともに育成する体制をもって人材をひきつけ維持することも、経営層・リーダー層にとって切実な課題です。

今回研修を実施された東京都生協連の会員生協様が運営する介護事業所でも、人手不足やヘルパーの育成、チーム内外のコミュニケーションなどなど、そのチームリーダーや事業所長は人材育成・職場風土改革など重要な課題に向き合っています。
同時に、昨年度の研修時の振り返りから、チームメンバーのマネジメントに関わるリーダーの立場にあっても、日ごろは介護や制度に関する専門知識とスキルの研修がどうしても優先され、リーダーとしての役割や人材マネジメントについて学ぶ機会は後回しになりがちであることが確認されました。
 
そこで今年度のマネジメント研修を通じてリーダーとして自信を高め、より良い職場づくりに取り組んでいけるようにとの主旨のもと、昨年度より1回多い全3回の連続ワークショップのご依頼をいただきました。

◆第1回「より良い職場をイメージする」(928日)
今回の研修で大切にしたことのひとつは、介護事業に携わる生協事業所のリーダーたちのネットワークづくりです。まずは相互インタビューでお仲間と知り合う自己紹介ワークからスタートしました。

日頃から責任ある立場で、部下であるスタッフたち・利用者様とご家族の皆様・医療等関係機関・行政関係機関・地域の方々まで、価値観はもちろんのこと、ときに利害もそれぞれに多様なステークホルダーとの対話経験を積まれていますので、冒頭から持ち前のコミュニケーション力を発揮され、どのグループも温かな雰囲気です。

1日目に取り組んだことは「“より良い職場”とはどのような職場なのか?」を言葉にし、具体的にイメージすること。まずは各自、思い思いに現状を付箋に書き出したのち、グループに1枚配布の伝版®「花」のまわりに貼りだしてメンバーで共有します。自然と「あるある!」「そうですよねぇ。」と共感やお互いへの労いの言葉がでてきます。

ほかのメンバーのイメージにも刺激を受け、自分のイメージがさらに膨らんだところで、今度はらくでんのグラフィックツール『伝版®』を使っていきます。まずは「花」のグラフィックの伝版®から。6枚の花びらに、「こうありたい!」「こうなっているといいなぁ。」と浮かぶ内容を載せていきます。すると、グラフィックの「思考」や「整理」を始めることを助ける力も手伝って、それまでの漠然とした思いが、だんだんと明らかな内容に。

2つあったグループ双方が“より良い職場のありたい姿”として「職場のコミュニケーション」に焦点をあてていました。所属生協や事業所は違っても課題は共通しているようです。
 
◆第2回「リーダーとしての役割を理解する」(1116日)
2回は、初回の気づきをふまえて実際にアクションを起こすことを重視し「取り組みたい行動の検討&実行期間」として1カ月をおいて実施しました。
まずは各グループで前回描いた「より良い職場」にむけて、リーダーとしての役割をケーススタディ方式で学びます。急な予定変更に対応したり、メンバーのサポートや代替に急きょ入ったり・・・日ごろからプレイングマネジャーとしても忙しいリーダーのみなさま。現場でまさにありそうなケースを想定し、リーダーとしてどんな対応をするのがよいか、各グループで話し合いました。

事例と自分の体験とを重ねあわせ、各々のマネジメント上の悩みが互いに交流され、自然と「内省」がすすんでいる様子です。ここでも伝版®「花」を活用し、各自の気づきを言葉で表現=「見える化」していただきました。

気づきを現場に戻ってアクションにつなげるとともに、日常経験を通じ、この日のケーススタディについての打ち手を固めることを次回への課題とし、この日は終了です。
 
◆第3回「より良い職場にむけての行動プランをつくる」(1215日)
2回からのケーススタディを通じてご自身なりのリーダー像を少しづつあたためていただいたところで、より良い職場の実現へといざアクションを起こしたときに直面する「カベ=阻害要因」を考えていただきました。

「カベ=阻害要因」はとにもかくにも「見える化」が大事ですが、重い気持ちになりがちな作業でもあります。そこで、ユーモアあるグラフィックの伝版®「七人の敵」の力を借りることに!
「敵を言葉にする」ことを比較的ラクに短時間で進め、「カベ=阻害要因」を見える化ができました。様々なカベがあがりましたが、なかでも法律や制度などの外的要因と時間の制約が多くの方から挙がりました。
存在を具体的に認識できれば、すぐ解決に着手できないまでも、敵のラインナップを見て仕分けすることに始まり、個別に分析する/俯瞰する/自らの好奇心の力を借りて意識を転換するなどの工夫をし、つきあい方をコントロールすることがしやすくなります。

さて、全3回の締めくくりは来年度末のビジョン設定とその実現に向けたまずの一歩の行動プランの作成です。
これまでの気づきや学び、そしてご自身のリーダーとしての思いを盛り込んで、伝版®「木」をツールに“ありたい職場”を表現します。

スピーディに「木」を描きこみ、職場で明日から実践する行動プランづくりへ。管理者とのミーティングのもち方や、スタッフへの理解を深め、個人の力を引き出しチーム力をアップするための打ち手についてなど、みなさんそれぞれに、リーダーとしてのレベルアップをするための具体的なアクションまで決めることができたようです。各グループの発表ではリーダー同士として共感とエールのこもった拍手がおこりました。
 
余談ながら、今回の研修では、終了後にランチを兼ねた交流会がもたれました。介護事業所のリーダーのみなさんはそのお忙しい日常を反映して、誰もがスピード感あふれるお食事ぶり♪時間を大切にご参加者同士で活発に交流する姿がみられました!

後記:らくでんはこれまでの歩みを通じ、生協をはじめ、自治体・大学・NGONPO・企業などさまざまな組織体や、個々の研究者の先生方と協働しています。多様なありようのみなさまとご一緒することで我々自身の学びが耕され、創発力の鍛錬につながっています。2018年もさまざまなみなさまと出会い、協働できることを楽しみにしております。

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。


 

2018年1月6日

年始のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
 
人の血管をつなげば余裕で到達?
「マナケウア山4205メートル」から見た夕日
年末年始は 生活の中でことさらに「数」を意識させられます。新しい年まであと何日 というカウントダウンから始まり、年が明けたら三が日、おせちの中身は奇数、黒豆は年の数だけ食べる等々、数字があちこちに顔を出します。
 
違う視点から人間に関する数字を探しておりましたら、こんな数字に出会いました。

人間の血管をつなぐと、その長さはおよそ10万キロ。これは地球を約2周半できる長さです。そして、言うまでもなく人体のネットワークの要である、その血管ネットワークも、生体イメージング技術の進化により、血管を通る物質を通して常にやりとりされている臓器同士の「会話」が紐解かれつつあります。巨大ネットワークから成る人体について明かされた科学的な事実が年始のテレビで紹介されており、興味深く見ておりました。

ところで、昨年2017年の楽伝は、グローバル社会を生き抜くツールとして英語にフォーカスしました。そしてコミュニケーションにおけるコトバ偏重を越え、カラダ全体を使って行うことの重要性に注目し、即興演劇の手法であるインプロビゼーションを用いた英語のワークショップを本格的に始めました。
言ってみれば、コミュニケーションにおける「頭でっかち」スタンスを離れて、英語というコトバだけれども コトバ「だけじゃない」在り様のコミュニケーションを「英語のインプロビゼーション」という形式で模索したのです。

相手がどのような背景のどのような人であっても、その相手に伝えたいという気持ち、それを表現しようと試行錯誤する勇気、創意工夫の過程で身体全体からにじみ出る個性、動き・音・形・色・大きさ等々、コミュニケーションにおける「丸ごと」感を大切にしたい、と考えた末に生まれたひとつのチャレンジです。 

ほんの少し前までは、「脳」を司令塔とするトップダウンの人間観が幅を利かせていました。しかし徐々に明らかになってきたのは 人間が脳だけの指令で存在しているのではなく、臓器同士のコミュニケーションを通して生命を成り立たせている、というダイナミックな相互作用の姿でした。
これは、人間が、一極集中ではなく多元的なネットワークで成り立っているのだといういわば、人間観についてのパラダイムシフトとも言えましょう。
 
団体の設立以来、楽伝は一貫して「個」を重視するスタンスですが、上のパラダイムシフトを当てはめると、その「個」というコトバで表される一人の人間は、司令塔に支配される存在なのではなく、相互依存的な巨大ネットワークそのものだったのだ、と表現することができます。

さて、巨大ネットワークと言えば頭に浮かぶのは人体ではなく、ITAIなどの先端技術でしょう。特に情報を蓄積して日々進化し、課題解決に資するAIはどんどん生活に入り込んでいます。「AIに人間は仕事を奪われる」という悲観論が幅をきかせている節もあります。しかし、AIができること、ではなく、AIができないことに注目すると希望がありそうです。

AIにできないことは「動機を生ずる」こと。AIは 課題を設定されればその解決方法を見出すことはできるが、課題を見つけようとする「動機」がないのです。

人という「個」が「動機を生じさせる巨大ネットワーク」なのだということを認識すれば、AIを殊更に恐れずとも、素直に「個」の可能性を追求されてしかるべきだ、と感じます。そしてさらに「個」である人と人同士が つながり、地域を越えて、人種や性別を越えて他者と協働することは、「動機を生じさせる巨大ネットワーク」同士の交流とも言い替えられます。その交流によって生まれるポテンシャルを明確にそして常に意識すれば、人はもっと素晴らしいことができるに違いありません。

「動機を生じさせる巨大なネットワーク」である「個」の存在をより意識して、「個」と「個」の掛け算にチャレンジする、英語インプロはそのチャレンジの表現型。小さな団体の小さな試みですが、いいんじゃないかと思っています。このちっぽけな身体の中を縦横無尽にかけめぐって、何かを伝えたり、運んだりしている巨大ネットワークの一つである血管をつなげると、およそ10万キロなのですから。 

昨年本格的に開発・実施されたこのプログラム。今年もさまざまな地域で多様な人々と、英語インプロを通じて交流をしたいと思っています。私とは異なる「動機を生じさせる巨大ネットワーク」を持つ皆様とどこかでお会いできますよう。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

理事長 西道広美 拝

*写真撮影:らくでん社会教育部 辻野恵美子


 

2017年12月22日

2017年をふりかえって

年末年始のご案内
早いもので師走も終わりに近づきました。
らくでんスタッフは 122日に年内最後の即興英語ワークショップの現場を終え、ただいま新しい年の企画あれこれの準備に、文字通り東奔西走中です。
 
老いも若きも、一人ひとりが「個」を活かして生き、人生(キャリア)を創出して「生」を全うする。― そうした社会の実現に資することを心に、この一年 我々の2つの事業領域『社会教育』と『地域貢献』をクロスさせながら活動してきました。

これまでの我々の軌跡にとらわれず、新しい世代やコミュニティを訪ね、コミュニケーションとキャリアの開発をより統合的にとらえて育むプログラムの開発・展開にチャレンジしてきました。

轍のない道を探る過程では、人財と組織の開発・経営・マーケティング・異文化間コミュニケーション・英語教育・クリエイティブデザインをはじめとする、らくでんというコミュニティが内包するたいへん多様な専門性を、短期間で従来以上に総発揮して協働することが必須でした。ときにぶつかり、回り道をし、なじんだやり方と異なることへのフラストレーションと向き合いながら、我々自身、チームとしての創発力を磨いた一年となりました。

さて 2018年はどうでしょうか。

いろいろな可能性を見とおし、我々自身とてもワクワクしています。
より多くのみなさま、そして多様なコミュニティとご一緒し、組織・世代・専門性・国籍などいろいろな垣根を越え、そこに集う多様性を“創発”の糧とし、みなさまとわかちあってまいりたいと存じます。

それでは、みなさま どうぞよい新年をお迎えください。
 
◎2017年1228日(木)より201814日(木)まで、年末年始のお休みをいただきます。

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2017年12月15日

英語で「垣根」を越えてつながる

「英語を知らなくても大丈夫!英語ゲームで世代・国を超えて楽しく交流ワークショップ」開催ご報告 

Bamboo Shoot, Bamboo Shoot~, GO!”

一斉のかけ声に続き“One” “Two” “Three”・・・
輪になった各チームで「10」までのカウントが始まります。自分のタイミングで「数」の名乗りをあげ だれかと「数」がかぶったら残念!総勢20人の参加者は眼や表情から相手がカウントする気配を読み取ろうと真剣です。

122日(土)日本一の超高層ビル「あべのハルカス」近鉄本店 街ステーション(大阪市)での らくでん式・英語インプロワークショップ の1コマです。

◆国籍を越えて、世代を越えて 
参加したのは関西に住む小3~中1までの子供たちと、アメリカ・アラブ首長国連邦・インド・インドネシア・中国から来日して関西の大学や日本語教育支援機関で学ぶ10代・20代の若者たち。なかには来日まもないメンバーも!
そこにもう少し人生経験の長い日本のおとな、らくでんのファシリテータたちがご一緒しました。

百貨店内オープンスペースの会場で、引率してくださった保護者の皆さんや児童英語の教育や研究に携わる先生方が、さらには通りがかりのお客様方も、すぐ周りで見守ってくださるなか2時間のワークショップを進行しました。 
 
◆外国語って意外とおもろい?!
アイスブレーキングで軽く声を出して動いたら、質問したり気持ちを伝えるときに便利な英語表現をみんなで確認です。英語・日本語はもちろん、留学生のみなさんのいろいろな母語も飛び出しながら進みました。 
 
 ○ アラビア語で男性につかう“あなた”は大阪弁とそっくり?!
    「なんや意外とおもろいなぁ。」
 ○ 健康を表す「ヘルシー」。 カタカナのヘルシーと、留学生がおしえてくれたhealthy [hélθi]
  あんまりにもちがってびっくり!
  「かっこええなぁ。」  

交流するほどにちいさな発見がつもります。

『好き探し』のペアワークでは “Do you like ~?” のシンプルなフレーズを駆使!
年の離れた相手、出身国のちがう相手、初対面の相手にどんどん質問。ペアを変えていろいろな『好き』に触れるうちに笑顔が増えます。相手の『好き』がわかると、その人をなんだかちょっと身近に感じるから不思議ですね。

まだ英語学習経験がないという小3の女の子はなにやら、留学生のおにいさんとのインタビューを終えてどや顔です(笑)えいご はなせた~!」とファシリテータに自慢してくれました♪
実際にそばに外国人の方がいることで、子供たちの“英語で話してみよう”の気持ちが明らかに膨らんでいます。

◆ワークいろいろ♪
お次は世代を問わず人気の『なりきり写真ゲーム』。手順はカンタン!お題からイメージするモノ・ヒトに即興でなりきり、チームで一枚の写真をつくります。
この日のお題は「おすし」「お正月」など。
服や髪の色をうまく利用して“うな巻”や“玉子巻”になりきった留学生たち。“お年玉”になりきって早々にポージングの女子もいれば、“気恥ずかしいきもち多め”男子たちがちょい長めに相談してなりきったのは‟鏡餅”。てっぺんにちゃんとみかんも乗った力作でした。

さいごは、日本の一番いろいろをお題にスタンプラリーゲーム。シールをたくさんゲットしたい子供たちはますますスピードアップ!自分からどんどん相手にかけ寄って“Are you ・・・?”と疑問文を次々と繰り出すのでした。

らくでん式の恒例、伝版®「花」のシートでこの日のリフレクション(振り返り)をしてワークショップは終了!
 
「外国の人の質問にこたえられた!」
「不安だったけど話してたら仲良くなれた」
「ちょっとむずかしいところもあった」
「英語以外の言葉もわかっておもしろかった!」
「やってたらはずかしくなくなった」 ・・・

自分のいまのきもちをファシリテータとおしゃべりしながら確認しました。

「またある?」「また来る!」「なりきり写真、もう1回やりたかった!」
「今度なにかご一緒しません?」「また連れて来ます!」

子供たちだけでなく、おとなのみなさまからもお声をいただきうれしい解散でした。

◆ユニバーサルなプログラムであること
こどももおとなも 年齢・性別・国籍・身心の状態が同じかちがうかを問わず、感じ方や好奇心の対象は人それぞれ。偶然似ることもあれば、全くちがうことも。独創的アイディアを想いつくのが得意な人もいれば、想像自体が苦手という人も。人前で表現するのが大好きで一番のりする人もいれば、気が重い人も。とりわけ学童期の子供たちは“いまはいろいろと気恥ずかしい”時期なことも。

らくでんのファシリテータは、そんないろいろな人がそれぞれのあり方でチャレンジしたり、うっかり楽しめちゃう場となるよう水先案内人としてみまもっています。
それぞれちがっているからおもしろい(=まなぶことがある)
―らくでん式英語インプロはユニバーサルなプログラムでありたい、と我々が思う由縁です。

この日来場された 即興的アプローチの英語教育実践家・三野宮春子先生(英語アクティビティ工房 代表)が終了後 語ってくださいました。
「1人ひとり違った個性を持つ子どもたちが、それぞれのスタイルで参加し表現していました。それら全てのスタイルを受け容れる懐の大きさを感じました。また、企画運営する人たち、参加する人たち、見守る人たち、記録する人たちが、それぞれの立場からワークショップという場づくりに貢献しているようすが印象的でした。」  

◆留学生のみなさんと、ふりかえり
2016年にスタートしたらくでん式英語インプロ。関西や福島県で小中学生の子供たちを対象に回を重ねてきました。“留学生の皆さんとご一緒して”の開催は今回で2度目。5つの国からお越しのみなさんとは我々スタッフもこの日が初対面。ご自身なりにこの場の意図をとらえ、楽しみ、すばらしい貢献もしてくれました。

ワークショップの終了後、らくでんスタッフはきまってリフレクションミーティングをもちますが、今回は留学生の皆さんにも学びたい!と我々の本拠地・黄色い家にお招きし、この日の体験をふりかえっていただきました。

今回のプログラムが英語への精神的バリアの除去にどう段階を追って作用しているか、緻密に分析し表現してくれたアラブ首長国連邦出身のアブドラさん。言葉のニュアンスをふまえて、プログラムにとってさらに適切な英語のワードを出せるよう、方向性を予め教えてほしかった!とフィードバックをくれたアメリカ出身のミキさん。発達障害について学んだ中国出身のコウさんは、この日参加した発達障害をもつお子さんと交流したことで、どう学びが豊かになったかを語ってくれました。

恥ずかしさや失敗を恐れるきもち、未知へのためらいはだれもの中に存在しうるもの。だからこそのらくでん式で、外国語である“英語で発話する力”ひいては“コミュニケーション=伝えあう「力」”の育成にチャレンジする我々にとって、日本語という外国語を学ぶ方々からのフィードバックは示唆に富んだ刺激でした。

◆多様な専門性とつながって
今回のイベント実現には多くのご協力をいただきました。(独)国立青少年教育振興機構「子ども夢基金」の助成をはじめ、児童英語教育に携わる先生方や専門家の皆さまの助言とお力添えをいただきました。また、会場「あべのハルカス近鉄本店 街ステーション」は、市民活動団体等と百貨店・地域・訪問者等がともに日々の暮らしや社会をちょっとよくする活動を展開する「縁活」プロジェクトの一環として活用させていただきました。
 
ところで『伝版®』『ひとふでんず』などコミュニケーションを促進するグラフィックツールを活用しているらくでんは、デザインの道を志す若者のキャリア開発にも関心をもっています。今回のポスター・ちらし制作・会場の設営・情報発信では、実際にクライアントを持ち、現役で活躍しているデザイナーの監督のもと、京都造形大学でデザインを学ぶ4名の学生さんがクリエイティブチームとして活躍しました。

らくでんは今後とも伝紋®ワークショップに代表されるよう、デザインの道を志す若者たちがキャリアを拓く上で欠かせない「コミュニケーション力に基づく提案力」の学びを積み、自らの実績として提示できる作品をうむ機会を、我々の活動を通じて提供してまいります。今回協働した若者たちの奮闘ぶりは機会をあらためてご紹介できればと思います。どうぞお楽しみに♪

>>これまでのワークショップの開催レポより
  ◆大阪府泉南郡「中学生とインドネシアからのみなさんと!
  ◆福島県白河市「えいご、たのしかった!
  ◆大阪府大阪市「生き抜くための“コミュニケーション能力の素地を養う”
  ◆大阪府貝塚市「なりきり英語ゲームでハロウィン
  
*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2017年11月15日

『即興英語ワークショップ』で世代・国を超えて楽しく交流(大阪)

122日(土)13:3015:30あべのハルカス近鉄本店7階“街ステーション”

お待たせしました!らくでん式・英語インプロ 冬のイベントのご紹介です。
12月最初の土曜日。クリスマスシーズン🎄の あべのハルカス近鉄本店7階 “街ステーション”で
世代・国を超えて楽しめる『即興英語ワークショップ』を開催します。

心地よい空間で楽しもう!
◆英語を知らなくても大丈夫!
今回は小学生をはじめとする子供たち、海外から留学のため日本にきている大学生、いろいろな世代のおとなの皆さんがご一緒に、年齢や国をこえて楽しめるイベントです。

らくでん式ならではの「即興演劇(インプロビゼーション)」手法を用いた楽しいワークがあれこれ!身体もつかって楽しむうちに自然と英語でのコミュニケーションがすすむワークショップ。英語が苦手、口に出すのが恥ずかしい、そんな方でも、楽しく取り組んでいただけます。初対面の外国の人々や年齢の異なる人々と、「英語でコミュニケーションできる」という自信や楽しさをぜひ体感してください。

◆心地よい空間で楽しもう!
会場があるのは、日本で一番高い高層複合ビルとして知られるあべのハルカスの中。
JR・地下鉄双方の「天王寺駅」と近鉄「大阪阿部野橋駅」のターミナルというアクセスよい場所。

今回のイベントはその中、近鉄本店7階にあるオープンスペース“街ステーション”で開催します。ランチやショッピングのあとに気軽にお立ち寄りいただけます。開放感たっぷりの心地よい場所で、声を出し、カラダを動かし、存分に楽しんでいただけることまちがいなし!

親子で、ご兄弟姉妹やお友達同士で、おじいちゃん おばあちゃんと一緒になど、ぜひお誘いあわせておでかけください。

このイベントは独立政法人国立青少年教育振興機構の「子ども夢基金」の助成をいただき、開催いたします。

独立政法人国立青少年教育振興機構「子ども夢基金助成活動」
主催:特定非営利活動法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク(楽伝/らくでん)
✦英語を知らなくても大丈夫!
    英語ゲームで世代・国を超えて楽しく交流ワークショップ✦
       2017122日(土) 13:3015:30
   あべのハルカス近鉄本店内 7階 街ステーション
        (大阪市阿倍野区)
       《アクセス》 近鉄南大阪線 大阪阿部橋駅
                              JR天王寺駅
                              地下鉄谷町線御堂筋線天王寺駅すぐ
        *あべのハルカス近鉄本店周辺アクセスはコチラ
        *7階‟街ステーション”へのアクセスはコチラ  

      参加費: おひとり 500

      進行役: 辻野恵美子/NPO法人らくでん 英語インプロファシリテータ
             山本由紀子/NPO法人らくでん 異文化間コミュニケーションファシリテータ

  定  員: 20名 (事前申込先着順) ・・・ 申込受付は終了しました

       下記事項をお知らせください。
               ① 氏名 とふりがな(お子様は保護者の方も) 
               ② 年齢・学年 (例:11歳・小学5年)
               ③ 英語学習経験 (なし・あり●年間)
               ④ 住所
         ⑤ メールアドレス(お子様の場合は保護者の方)
                  *当日の詳細をご連絡致しますので当NPOドメイン「rakuden.or.jp」 メールを
                            受信できるよう必ず設定ください。
               ⑥ 日中ご連絡のつく携帯番号
          (お子様が参加の場合は保護者の方)

  らくでん即興英語ワークショップ事務局: info@rakuden.or.jp

*申込時に提供いただいた個人情報は、当NPOからのご連絡(お申込み後の確認のご連絡や、今後当NPOが開催する企画に関するご案内など)以外には使用致しません。
 
>>これまでに開催されたらくでんの『即興英語ワークショップ』についてはコチラ 

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。



2017年10月28日

開催報告『なりきり英語ゲームでハロウィン』(大阪府)

秋の『らくでん式・英語インプロ』イベントを開催しました

いつのまにか秋のイベントとして定着したハロウィン🎃 1031日も目前ですね。
テーマパークに行くまでもなく、親しいお友だち同士のパーティーから、習い事先が主催するイベント、学童主催、自治会主催など・・・
仮装で変身小学生にとっても、おともだちと一緒に楽しむ恒例イベントになっている地域も多いようです。

ところで『らくでん式・なりきり英語』のイベントでは、ハロウィンにかぎらず年中、仮面もマントもなしに、いろいろ“なりきって”楽しんじゃっていますが、「仮装」するハロウィンとなれば、なりきり度アップでますます楽しいことまちがいなし!ハロウィン当日を待ちきれず先日1021 日(土)、子供ハロウィンイベントを関西で開催しました。

会場は大阪府貝塚市にある小学校跡地を活かした施設《ほの字の里》。
いつになく長い秋雨続きの今年の10月。当日もなかなか激しい雨でしたが、子供たちは元気に来てくれました。今回は年長さんから中学1年生までのメンバー。やる気いっぱいで、なかには万全の仮装をしてきてくれた子も(笑) 
 
ハロウィンミュージックが流れる会場で、まずは、カンタンなハロウィンコスチュームづくりでウォーミングアップ!思い思いに黒猫ポシェットと魔女マントをつくりました。

変身の準備ができたところで、最初のワーク。いまの気持ちを「バルーン(風船)」に託してみます。あの子はだいぶキンチョーしているかな?カラダがまだまだ動きません。と思えば結構リラックスしている子も?いいんです、みんなそれぞれ。そんないまの自分を知ることが大切。自分のそのきもち、覚えておこう! 

年長さんから中1のお兄さんまで
この日のメインワークはハロウィンにちなんで《ゾンビゲーム》。
みんなでつくった円の真ん中に“なりきりゾンビ👻”がいます。ゾンビはだれかに狙いをさだめてゆっくりと近づいてきますよ。ゾンビにタッチされるとその人もゾンビになってしまう~💦 でももし、狙われた人の“両どなりのメンバー”が協力し、ある‟アクション”を起こすことができると、ゾンビは獲物にタッチすることができなくなります。
もし残念ながらゾンビにタッチされてしまったときは「ゾンビで一回休み」。ゾンビになりきったまま待機・・・疲れるけどこれはこれで意外と楽しい?!

らくでんのファシリテータは、児童英語教育に長年携わる経験からの知見をもとに、英語経験や学年、友人同士や姉妹兄弟の参加状況など、その日の参加メンバーの特性をふまえ、ゾンビから救出することができる‟アクション”をカスタマイズします。 シンプルなルールのゲームですが、ゾンビ役の相手をよく観察して、気づいたら待ったなしで「声を出す」「からだを動かす」ことは、発話する力を養うエクソサイズになります。 

みんなの様子は本当にそれぞれ。ゾンビにすごく緊張している子もいれば、むしろ挑発する子も。両どなりのメンバーではないのに遠くから助けようと声をあげるメンバーもいればーちなみにとなりの人以外は助けられませんが(笑)-、わかっているけど声が出ない子も。なんだかいろいろな相手に少しずつくわしくなって、温かい空気になります。ゲームをくりかえすうちに自然に、大きくカラダをつかって、声も元気に出てきましたよ。

この日の最後のゲームは、お菓子バッグをつかい、今日知り合った仲間とあらためてのおなまえ紹介インタビューです。 まずは自己紹介でつかう英語表現をみんなで確認してからスタート!

保護者のみなさまも参加して、どんどん相手をゲットします。インタビューができたら、お互いのバッグにアルファベットで自分のなまえを書きます。だんだんバッグになまえがふえていきますよ!
英語学習経験の長い子、触れてまもない子、はじめましての子・・・どんな人にも自分から話しかけられる。くりかえすことで、短い時間でもそんな気持ちがだんだんと育っているようです。
最後はお待ちかね🍭 バッグにお菓子をゲットしてイベントは終了しました。  

子供たちが情報化やグローバル化が急激に進む環境を生きていくことをふまえ、小学校5-6年生では英語の教科化が、また外国語活動としてのスタートは中学年からへと早期化の準備が進んでいます。どんな形であれ、とりわけ継続して学びを積み重ねることがかかせない外国語学習では、お子さん自身が学ぶ体験に興味をもてることが大切です。

「楽しいとカラダとココロで感じる!」ことは、自分から学び続けたくなる第一歩。だから『らくでん式』は“楽しさ”の要素を大切にしています。 コミュニケーション力の基礎となる「だれかになにかを伝えたい!」という気持ちを養い、言語の種類は問わずコミュニケーションそれ自体が楽しくなり、“つたえあい力”を育むこと。-それが『らくでん式・英語インプロ』のすべてのプログラムに共通する目標です。

さて、秋もだんだんと深まってきました。らくでんが、次に子供たちにおとどけするイベントは?

□ ■ つたえあい力を育むこどもたちのためのワークショップ ■ □
 『英語ゲームで世代・国を超えて楽しく交流しよう!』
    開催日: 2017122日(土)13:30~15:30
    会  場: あべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)
          7階 街ステーション

今回は海外から日本に留学している方々もお迎えし、英語インプロワークを通じて交流します。相手のことを知り、自分のことを考え、日本のことを伝えてみよう!

*本企画は、独立政法人国立青少年教育振興機構 子ども夢基金助成活動です。


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*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2017年10月12日

【後編】変化の時代を生きる若者のキャリア構築力を育む

高校生のためのキャリア構築支援ワークショップ(福島県白河市)

伝版®に表現したヴィジョンを語ってみる
『高校生の頃にしてほしかったキャリア教育って何?』-興味深いタイトルのリーフレットが今春発行されました(文部科学省 国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター 初版発行 平成293月)
その1年前には、このリーフレットの制作過程でも参照された、キャリア教育に関わる複数の調査結果を二次分析して知見を見出した報告書(*)も発表されています。
*国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター「再分析から見えるキャリア教育の可能性―将来のリスク対応や学習意欲,インターンシップ等を例として」(平成28年) 

資料では“高校時代には指導がなかったが、あの頃にもっと学んでおきたかった”キャリア教育上の項目として、“将来起こり得る人生上の諸リスクへの対応について”・‟初めての就職の先に想定される“転職・再就職などの就職支援の仕組みについて”の2つが挙がっています。

就労継続や生活基盤に関わる問題に直面したときに独りで抱えこんでいる若者が少なくない現状をふまえ、リスクに対応するための公的相談窓口の情報等に触れる学びの重要性が指摘されています。
また、“支援を得るという選択肢”を若者が自分のものにするために、“直面しうる将来の変化を一定想起し、支援を得ることも含めて「他者と協働」する構えを養う”試行的実践となる学習体験が必要であることを我々は学びとりました。

時代が急速に変化している以上、“未来ある人生=キャリア”の構築に関わる人間には、常に「今を生きる若い人たちの視点を身に着ける」ことが欠かせません。前記の資料は示唆に富み、それを大いに助けるものでした。我々自身これら資料に新たな視点の学びを得て今回のキャリア構築支援ワークショップのプログラム開発と実践に反映することで、現在高校生である参加者によりよい学習体験を提供できたと感じています。

さて、高校生びいきの公共施設 コミュニティ・カフェEMANON(エマノン)で開催された楽伝主催「高校生のためのキャリア構築支援ワークショップ」。前号に引き続き、後半の模様をご紹介します。  

1では自分が生きていく70年、80年先の近未来を、人口動態をベースにマクロレベルでどのような変化が社会に起きうるかイメージし、将来を考える上での自分の“考えの枠(わく)”をシフトすることに取り組んだ高校生のみなさん。地元地域・白河市を題材にしたケーススタディも終えたところで、第2部スタート!今度は自分自身に目を向けていきます。
 
◆第2部:キャリアプランの方法論とその活用法を知る・試す
キャリア構築の方法論について基礎知識を得たのち、第1部の体験を通して広げた自分なりの視野、動いた自分なりの視点をもって、「花」の伝版®の上に自分の宝となる好奇心や強み、つながりを載せ、みつめなおします。そのとらえなおしをする過程で感じた思いを大事に、今度は「木」の伝版®をつかって「2~5年後の自分のありよう」を見える化。おひとりずつ自分の考えをプレゼンテーションしていただきました。

自分をとらえなおす
「私は・・・」「僕は・・・」と語りはじめた
6人のヴィジョンには、希望する専門領域、
職業、自分が望ましいと思う ‟人とのつながり方” や ‟コミュニケーションのありよう”、社会において興味ある役割、地元地域との関わり方など、それぞれの方が好奇心を寄せる対象と深く関わる多様な要素が盛り込まれていました。
また、なにをきっかけにどのような問題意識をもつに至ったのか、どう実現したいのか、何がまだわからないのかなどなど ーその人ならではの、過去・現在地・未来がつながるストーリーあるプレゼンテーションであることも共通していました。
 
ところで遡って6月。
企画をつめるなかで、EMANON準備室・室長の青砥さんと楽伝メンバーはこんな話をしていました。
  「白河だから、●●だから・・・といった他者や自分自身の先入観に影響されずに、主体性をもって
 自分の道、キャリアを選んでいってほしいです。」
  「そのための姿勢と具体的な方法を、みなさんが自分のものにできるといいですね。」

ワークショップを終え、みなさんはどのような感想をもたれたでしょう。

  • 数字で予測してみると、これから先の時代は衝撃情報いっぱいだった!未来は見えないからこそ、自分がそこに興味を広げてみようとしていくことが大事だと感じた。
  • いままで無意識だったけれど、無意識にでも、自分は“なにかを想い、行動している”んだと自覚した。
  • 時代は移っていくから、自分が大人になった時に、自分の経験値だけでなく「時代にあったものの見方」をもって、関わったり評価したりしていかなければと感じた。そのためにも、まずはいまの自分を知る自己分析も必要だなと思った。
  • 人と話すのが好きだという自分を発見した。書いてみて自分のこと、案外としらなかったなと思った。自分の将来したいことを、表現できるようになった。
  • 1年生のときからEMANONに出入りしていて、広い視野を持った人やいろいろなことをやっている人に自分は出会ってきた。今日参加して、ここでいろいろな体験をしたことで自分の視野が広がってきていたことをすごく実感した。これまでの自分の経験を整理でき、自分にとってどんな意味があったか自覚する機会になった。
  • 将来することと、したいことのとっかかりが見えた。自分のことをあんまりしらなかった。書き出してみるのって大事だと思った。

全員のプレゼンテーションを聴きおえた青砥さんにも発言いただきました。

「みんなが、“自分が●●する!” と主語を自分にして、具体的なこうする・こうしたい というものを発表していたことにとても勇気づけられました。何が起こるかわからない時代だからこそ、偶然の出会いと好奇心が人生を広げる。好奇心に応じてカラダを動かしていくことにPositiveになることが、これからの人生を豊かにしていく、ということを今日、みんなが共有できたのではないかと思います。」

ワークショップから約1カ月が過ぎ、
当日ファシリテータを務めた楽伝の理事、
山本由紀子はいいます。

「今回参加されたみなさんは日ごろから
EMANONを利用されてきたそうです。6人の方の“体験の棚卸し”を拝見していると、ここが複眼・多眼的視点を養う多様な機会を提供しているコミュニティであることを実感しました。

前出の報告書にもあるとおり、高校卒業後に生きていく上でリスクに直面したときに相談できる公的機関の存在を、高校生のうちに知っておくことはこれからの時代、ますます大切でしょう。
 
その点、EMANONとつながってきた彼・彼女たちは、「高校卒業後のキャリアを考える」という人生上の課題に直面したとき、白河市にあって市内外・国内外の様々な支援リソースにつながりうるこの公共施設で“支援を得る”体験をすでに重ねてきています。6人のみなさんが卒業後、何か人生上の課題やリスクに遭遇したときには、どのような場所や環境に居ても、自ら他者の支援を得るべく行動をとられるだろうと容易に想像できます。

白河市の公共施設としてEMANON準備室が運営するこの場所は、まさに一段高い視点をもって、高校生の未来に向けて大切な資産となる“力”を育む役割を果たしておられます。幸いにも『EMANONをもつ白河』の高校から、今後も多くの新3年生、2年生、1年生たちがココを訪れてつながること、同時に、来春高校を卒業する皆さんがまたちがった風を折々にEMANONにもたらすことを祈念しています!」
 
◆生き抜く力を育むために
楽伝が今回の企画で重視したのは、変化に対応する資質、レディネスを高めること。
我々は変化に対応する人材の持つべき態度・行動として《6C*を提唱していますが、今回はその中の一つである『転換』する力に焦点をあて、“考え方の枠(わく)をシフトする”ことを軸としたプログラムを実施しました。
*6Cとは?変化に対応する人材の持つべき態度・行動として、NPO法人楽伝と株式会社伝耕が提唱する6つの要素。Curiosity(好奇心)、Concern(関心)、Control(コントロール)、Confidence(自信)という4つの態度と、Cooperation(協働)、Conversion(転換)という2つの行動のセットからなる。なかでも、変化に対応する直接的な行動につながるものとして『転換(Conversion)』する力を重視している。

◆ご参考:『転換する力』
楽伝は、6Cの一つ『転換』について、キャリアチェンジャー(複数回の転職経験者)の転換力に着目し、株式会社伝耕と協働で研究を進めております。
>>研究発表@第31回国際心理学会議&日本心理学会第80回大会  

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性に満ち、変化の激しい現代社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。



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