2017年2月25日

中学生とインドネシアからのみなさんと、らくでん式・英語インプロ!

らくでん式・英語インプロワークショップ@関西国際交流センター

2月中旬のある夜のこと。中学生たちがらくでん社会教育部・辻野とともに訪ねたのは、国際交流基金関西国際センター(大阪府泉南郡・りんくうポート)です。
 
このセンターは各国の外交官や公務員、日本研究を行う研究者の方々が、職務や研究に役立つ専門日本語を学ぶ研修を実施するほか、海外で日本語を学ぶ人々を支援する「日本語学習者訪日研修」を実施しています。

◆「きょうは、じょしかい(女子会)です!」
と、日本語で迎えてくれた5人はインドネシアの大学生のみなさん。すっかりチームに見えるメンバーですが、日本の約5倍の面積、1万3000以上を数える島々からなるインドネシアでは、それぞれちがう島の大学で日本語や日本の文化・歴史を学んでいるとのこと。


今回は日本語と文化への理解を深める目的で、インドネシア政府の推薦で短期留学。1カ月半の間、関西国際交流センターに滞在して同センターで学ぶほか、各地の大学などを訪問。そんな貴重な滞在中のこの夜、らくでん式・英語インプロワークショップをご一緒いただいたのでした。

さて、おじゃましたのは中学生女子チーム、3年生3人と2年生ひとり。いつもなら、これから英語でのコミュニケーションに没頭するわけですが、今回はいつものらくでん式とちょっとちがいます。というのもインドネシア語を母語とする大学生チームは、英語も流暢ながら、むしろ中学生チームの日本語・日本のアニメ・ゲーム・アイドル・若者文化に関する知識や経験に興味津々なんですね。そこで今回はときにあえて日本語をまじえながらの1.5時間!「知りたい」「伝えたい」「わかりたい」「わかってほしい」をぐるぐるまわす「発信力の筋トレタイム」はアっという間に過ぎていきました。

◆ワーク1:『おなまえまわし』で仲間に
インドネシアの大学生チームと日本の中学生チームはもちろん初対面。らくでんのファシリテータ・辻野もいれて10人でまずは『おなまえまわし』のワークで知り合います。
初めに、それぞれに《今日呼んでほしい自分の呼び名》を考えます。ちなみに、らくでん・辻野は「アンジェリーナ」でございます!みなさま、以後どうぞお見知りおきを(笑)

それでは「発表タイム」スタートです!まずは、ファシリテータのアンジェリーナがおひとりおひとりの呼び名を、本人にイントネーションを確認しつつ発表します。続いて、メンバー全員でその呼び名を大合唱し、彼女に呼びかけます!呼ばれた彼女は・・・だいぶ照れくさ~い(笑)でも、彼女も呼びかけたみんなも思わず笑顔に。

10人の紹介が一周したところで、次は2周目。今度は自分の呼び名に「アクション」をつけて名乗ります。そのあとみんなが、彼女の「呼び名+決めポーズ」をリピート!カラダも動かしながら、再び呼び名をコールです。

◆ワーク2:『好きなこと』を知ってもう少し仲良しに
ちょっと温まってきて、もう少し相手を知りたくなってきたところでアンジェリーナが用意した2番目のワークはペアインタビューでした。お題は「あなたの好きなこと」。

大学生と中学生がペアになり、交替でインタビューをします。相手の好きなこと・興味をを想像して英語で直撃-「●●は好きですか?」。相手の「好きなこと」を10個見つけられたら役割交替です。時間の許す限り「どうして好きなの?」と理由もがんばってひきだしました。

◆ワーク3:『チーム』になってもっと知る!
「なるほど、そんな感じの人なんだ!」とお互いが見えてきたところで、3つ目のワークへ。2チームに分かれての、らくでん式恒例のIm a treeです。

このワークは、国が違う、歳が違う、言葉が違うといった「わかっていた」違いだけでなく、たとえ中学生メンバー同士、大学生メンバー同士でも、「ひとりひとりみんなちがってる」ことを実感し、自然と受容できる体験になります。

アンジェリーナから出た最初のお題は「オオサカ(大阪)」。ひとりひとりの想う「オオサカ」を表現し、チームで舞台をつくります。大阪城になるひと、グリコの看板になるひと、たこやきになるひと・・・。2ラウンド目からは、各チームが相手チームに「お題」を提案してのローテーション。アタマをひねってカラダを動かし、楽しみました。
なお、Im a treeについては第2回《らくでん式・英語インプロワークショップ》でもくわしくご紹介しています。

◆ワーク4:仕上げはコミュニケーションの筋トレ
いよいよ最後のワーク『なりきりインタビュー』です。初めに、何かに「なりきってくれる」人のボランティアを募ります。何になるかは、各自の自由!

ワークの進め方はシンプルです。まずは彼女が何になりきっているのか想像し、ほかのメンバーが確認質問を重ねていきます。Are you a dancer?”“Are you living in Japan?” ・・・

ポイントはスピード!とにかく何か質問をひねりだし、どんどんGive a question、するとどんどん「Yes」「No」が返ってきて、はい、次のQuestion

テンポよく廻す中で「恥ずかしい」とか「英語でどういうの?」とか迷うヒマなく、筋トレのように「伝える」を重ねていきます。いよいよ材料がそろい、相手の正体がわかったところで、最後の質問「Are you a・・・?」で終了です。

ちなみに今回登場したのは、明智光秀、「嵐」の桜井翔さん、トランプ大統領、ぐでたま・・・などなど。「明智光秀」に「ぐでたま」ですよ!インドネシアメンバーが想像以上に日本にくわしいことにとても驚き、うれしくもなったひとときでもありました。

1.5hをふりかえって
大学生のみなさんは、卒業後は日本語教師として活動されるとのこと。「あなたのこと、日本のこと、もっと知りたい!」と夢中になってくださったみなさんとの時間。こどもたちはどうだったのでしょうか。辻野は振り返ります。

『今回の中学生4人、ワクワクばっかりで参加したわけではないんです。開始時に「今の気分はどう?」とききましたら「1100でいえば30点やな」とローテンションのメンバーもいました(笑)

たとえばその彼女は、最初のペアインタビューで、相手が必死に想像して投げる「好きなこと」を、なかなかキャッチしようとしません。まじめに、厳密に、「NO(=好きなことじゃない)」と否定を続けるんです。ところが相手の大学生は全然めげなくて、これでもかと次々に笑顔で投げてくる。そんなやりとりを重ねるとだんだん笑顔が増えてきました。次の「Im a tree」のチーム戦に移る頃にはむしろ積極的に話しかける大変身でした。

「あなたのことを知りたい・自分のことをわかってもらいたい」って、こどもたちの普段のコミュニケーションより、たぶん距離が近いやりとりですよね。たった1.5hですけど、安全な場でいつもと違うコミュニケーションを体験してみることで一歩を踏み出したように思います。

どんな集まりにもいろいろなこどもたちがいます。場にすぐ溶けこむ子、中心でリードしようとする子、周りから支える子、自分の空気を守る子、じっと観察する子、笑ってやりとりを楽しむ子・・・。みんないいですよね。らくでん式は「みんなちがうからおもしろい」が前提です。インプロという手法を利用して、お互いのいろいろなカラーをうっかりうまいこと混ぜて「一歩を踏み出す」を応援していきたいです!』

>>次回のらくでん式・こどもインプロ英語ワークショップスケジュールはコチラ

【ご参考】らくでん式・英語インプロワークショップ
こどもたちのための、英語とコミュニケーションが楽しくなる講座です。
楽しいインプロ(即興)ゲームや英語落語を体験し、動いて、笑って、コミュニケーションの基礎力を養います。「だれかになにかを伝えたい!」というきもちを育み、英語をつかうことや言語を問わずコミュニケーションが楽しくなることをめざしています。
小学校1年生以上のこどもたちならだれでも参加可能!英語経験・英語力は不問です。
*このワークショップは体験型学習(アクティブラーニング)の手法を取り入れた英語学習活動のプログラムです。

こんなこどもたち、みんな大歓迎です!
 “英語はまだやったことないけど、いつか話せるようになりたい!”
 “あんまり好きじゃないけど、英語って、いるんだろうなぁ。
 “もっと話せるようになりたい!”
 “単語や文法は得意だけど、人前で声に出すことや英語で話すことはあんまり・・・”
 “ともだちや親に、もうちょっと自分の気持ちを言えるようになりたいな。”

こどものための講座ですがとくべつに、こんなおとなのみなさんも歓迎します。
 “こどもと一緒に、親子で参加したい。”
 小学校での外国語活動や正式教科としての外国語授業に関わっていかれる先生方。

開催済みのワークショップの模様は下記にてご覧いただけます。
>>「まちがったらおもしろくなる!」

*楽伝はコミュニケーション力とキャリアの開発を両輪ととらえ、多様性と変化あふれる社会において力を発揮する人材を育てることを通じて社会に貢献します。

2017年2月22日

辻野さん、伝版®ダイアリーのことおしえてください

伝版®ダイアリーとシリーズ⑤ 辻野恵美子さん~「できなかった」より「できた!」の思いがずっと強くなる!

『伝版®ダイアリーと』なにしていますか?第3回目は辻野恵美子(つじのえみこ)さんです。楽伝の社会教育部担当でもある辻野さんに、気になっていたことをおききしてみました。

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ほぼ週1目標の山登り
らくでん(以下、楽伝): 辻野さん、こんにちは。おげんきですか。

辻野さん(以下、辻野): こんにちは。はい、昨日は7日ぶりに明神平に登ってきましたよ!

楽伝: 7日ぶり?週1ペースですか!

辻野: はい、奈良県の東吉野にある山なんです。私は大阪府の南の方、岸和田市に住んでいますので、まぁ、近いんですけど。

楽伝: 息をのむような景色ですねぇ。

7日ぶりの明神平、ついに晴れ間
辻野さん: いいでしょう。今回はふもとの道路が凍結してたので車を降りて、登り口めざすところからスタートでした。その先4回ほど川を渡って、ハシゴのぼって、雪がだんだん深くなって、ハマるんです、ぞぼぞぼって。

楽伝: 凍りそうだ・・・

辻野: 山頂着くと一面この景色!もう,
アナ雪の気分でね。唄って、ソリすべりしながら下山したんであっという間でした!
 
楽伝: また行きたそうですね(笑)。さて今日はよろしくお願いします!

辻野: こちらこそよろしくお願いします。まず自己紹介ですかね。

楽伝: はい。いろいろな顔をおもちですよね。SNSの自己紹介を拝見したら「塾講師+珠算講師+イベント企画+山歩き+食べ歩き+時々世界視察ツアーに出ます+NPO法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク(らくでん)の社会教育部ではいんぶろ英語を広める活動中」って。

辻野: そのまんま(笑)英会話と珠算は20年前、長男が8カ月の頃に開講して以来続けています。それが2年前に大阪市天王寺区にオフィスをおいていたときに、偶然にも黄色い家(注:楽伝の本拠地)がご近所で、ご縁をいただきました。以来、社会教育部の活動も楽しませていただいています!

楽伝: 運命的な出会いでした。それにしても20年!初期のおこさんはすでにおとなになりますね。
辻野: そうですね。20年の間にこどもたちも変わりますねぇ。

楽伝: どんな変化が? 

辻野: 私のしごとって「こどもたちとコミュニケーションする」ことなんです。その中でいちばん心配しているのは「発信力が弱まっている」ことかなぁ。自分を「出さない」子がだんだん多くなったと感じています。
 

楽伝: どうしてでしょうか。
 
辻野: 自分を「出す」「出さない」以前に、自分が「何を欲しているのか」がよくわからないという状態があります。「どうしたいか」わからないから「出したい」「伝えたい」というきもちもおきない。背景は一様でないと思いますが、大きいと感じるのは、周りのおとなのこどもへの関わり方です。こどもが「欲求を言葉にする前に」おとなが先取りをしてしまう。転ぶ「前に」手を貸したり、欲しいと「おもいつく前に」物を与えたり。そうすると、こどもたちが自分の想いを育む間がないんですね。私も親としての自分を振り返ると痛いところがありますが(苦笑)
 
楽伝: たしかに。ところで、一貫して「こどもたち」に関わってこられたのはどうしてですか。
 
辻野: 変化の激しい時代になっておとなもなかなか大変ですけど、こどもたちはこれからの人生が長いんですよね。「前の時代」を生きてきたおとなの価値観に囲まれて生活していますが、こどたち自身はこれから先を生きていく「自分の価値観」を育んで、生き抜くための力を自分のものにしていくことが大切ですよね。おとなとして、そこを応援できたらな、と思うんです。
 
楽伝: 「生き抜くための力」についてどんな風に考えておられますか。
 
辻野: 「生き抜くための力」は一言でいうと「コミュニケーションする力」で、そこに3つの力が含まれると思っています。1つめは「自分とコミュニケーションする力」。
楽伝: よく使われる言葉でいえば、自己分析とか自己理解を深める力、でしょうか?
 
辻野: そうですね。コミュニケーションの相手となる「自分自身」の「気持ちや考え」を今までよりもわかる、つまり自覚すると、「ほかの人にもシェアしたい」ことが出てきて「伝えたく」なりますやん。
 
楽伝: 「自分自身を知る」ことが、コミュニケーションの第1ステップなんですね。
 
辻野: そうです。では、「伝えたいなぁ」と思ったら、もれなく「伝える」を実践できるか?
 
楽伝: いやいや、「伝える」ってパワーがいりますね。勇気がいることも、スキルも。
 
辻野: そうなんです。とくにこどもたちは「まちがえたらどうしよう」といった「恥ずかしいというカベ」が大きいんです。英語教育の現場でも、もうわかっている単語やフレーズでカンペキ!という場面でさえ、人前で声に出すのは恥ずかしいらしい。「なんで、手あげへんの?」ときくと「まちごーたらどーすんねん!」って、大まじめな顔でこどもたちにいわれたり(笑)
 
楽伝: オトナも耳の痛いところがあるかも?
 
辻野: ですね(笑) あたり前ですが、「口に出してまちがえたら、その後うまくなる可能性大」だけれど、「やらなければ、まちがわないかわりにうまくもなりません」。だから「とりあえずやってみよ!」と思える力がとても大事なんですね。これを私は「発信してみる力」ととらえています。
 
楽伝: 「自分とコミュニケーションする力」に続く2つめの力、「発信力」ですね。
 
辻野: 3つめとして、みんなそれぞれ多様であることをあたり前ととらえる感覚が大事です。自分とほかの人は必ずしも同じものが好きじゃないし、大事なこともちがう。自分と同じように思うとは限らないよな、とわかっていて「相手の気持ちを受けとめる」。意見が違うことをおもしろがって、「発信」をやりとりしていけるといいですね。無意識にそうなったらもちろんいいし、まずは意識して心がけることでも!
 
らくでん式こどもいんぷろ英語
ワークショップの1こま。中央が辻野さん
楽伝: いいなぁ。「違い」が在ることを理解し、違いを具体的に知り、受けとめ、互いに活かし補いあう・・・これはこどもたちといわず、社会や組織でおとなたちが求められているダイバーシティ&インクルージョン(多様性を活かすこと)への3ステップそのものです。

辻野: こどもたちはまだやわらかいんです。こうした力を学ぶことができる正しいきっかけを提供すれば、ムリなく自分のものにしていきます。ところがそのいい「きっかけ」がなかなかない。
楽伝: それで社会教育部、活動スタートと!
 
辻野: はい。ですから、社会教育部でまず立ち上げたのもこどもむけのプログラム《らくでん式こどもいんぷろ英語ワークショップ》でした。 
 
楽伝: このお写真(右上)ですね。楽しい学習の機会、おとなもぜひほしいです!
 
辻野: 今はこどもたち優先ですけど、いずれはおとなの方や外国の方にも楽しんでいただけたらと考えています。
 
楽伝: いいですね。さて、本日のテーマ、伝版ダイアリーですが。
 
辻野: お世話になっています!とにかく、いろいろな種類の仕事に趣味にと、一日のうちも複数の種類の活動があるのが日常で、どれもとことん楽しみたいのですが、それにはスケジュールをうまくとらえて、スイッチをパッときりかえていきたいんです。
 
楽伝: いくつもの帽子をかぶって活動する辻野さんですから、切り替えの頻度も多そうですね?
 
辻野: そうなんです。そこで日ごとのページは仕事や活動ごとに色分けして記入しています。
 
楽伝: 右のお写真ですね。
 
辻野: それから毎月のお花のページでは、その月に焦点をあてたい活動を具体化しています。お花の真ん中には自分が心がけたいことを置いています。
 
楽伝: 使ってみていかがですか。

辻野: いいですよ。実は最近は、ダイアリーを使い始める前よりも、やりたいこと、達成したいことがたくさんある状態なんです。そういう好奇心いっぱいなことは自分にとって大事だと思っています。一方でほかにも「やる必要がある」ことも現実としてたくさんあります。一見あふれそうですが、伝版®ダイアリーを使っていると、そのいっぱいのことのなかで1番自分が大切にしたいことは何なのか、自然と予め吟味します
 
ある夏の「花」
楽伝: いっぱいを吟味する? 

辻野: そうです。「いますぐやりたい」という気持ちも大事ですし、「実現したい目標を考えたら、後回しでなく先にやることが大事」というものもあります。そんないろいろを見つめ直して、自分にとっての優先順位を考えているんでしょうね。
 
楽伝: 予め吟味して始めるとどうですか。

辻野: めざすところがはっきりしていますから、そこに向かってどこから手をつけるか、いつやるか、だれかの力が必要かなどを即決できていると思います。いや、即決は以前もしていたと思うのですが(笑)今は、実現したいことに向かって集中して行動できている感じがします。できていないこともたくさんあると思うんですよ。でも1カ月が終わって振り返るとき「あぁ、できなかった」というより「できた!」という思いの方がずっと強いです
楽伝: 達成感がありそうですね。
 
辻野: はい!それと不思議なことに、伝版®ダイアリーって「今月は特にタイヘン!」というような盛りだくさんのときでも、イヤな気にならないんです。いっぱいすぎるのもいけませんけど、ぎっしりなのを眺めるのも密かな楽しみだったり(笑)
 
楽伝: めざしたいところに紐づいたものだとぎっしりでもイヤではない?!
 
辻野: そう思います。
後ろ扉の内側に、
自分に便利なポケットをつけています

楽伝: もしかするとグラフィックの力もあるかもしれません。たとえば、気が重くなるような深刻なテーマを考えるのに、花の伝版®をつかっていると不思議と気持ちが暗くならないとか、素敵な手帳に書きこんでも字が汚くて全然ステキにならないけれど、伝版®に書くとなんだかキレイだったりかわいく見えてうれしいとか。ユーザーさんからおききすることがあります。
 
辻野: わかります!私はメモ魔で、ダイアリーにも日記のようにびっしり書いていますが伝版®だと自分によく伝わるんです。デザインが助けてくれてるんですね。ほかの方にはさすがに見辛いだろうなぁ、と思って今回、写真は控えましたけれど(笑)

楽伝: 辻野さんはどんな方に伝版®ダイアリーをオススメされますか。

辻野: 自分の実感からですが、いろいろなしごと・いろいろな活動にたずさわっている方にとくにオススメします。今の時代、お仕事といっても「1つの会社で社員としてする仕事」とはかぎりません。これからは「いろいろなしごと」「いろいろな活動―たとえば子育てだけでなく介護も」とか、たくさんを持って生きていくことになるんだと思います。それをどう束ねるか、うまく整理がつかないとき、ちょっとつかれたとき、一度このダイアリーつかってみるといいと思います!

楽伝: こどもたちだったらどうでしょうか。
辻野: その月いちばん大事なこと、やりたいことを考えるために使うといいなぁ。「今年の抱負」といっても、こどもたちにとって1年というのは大きな目標を持ち続けるには少し長いんです。月毎のお花で「今月はこれや!」と決めて取りかかる。それを積み重ねていけるといいですね。
 
楽伝: 楽しんで使ってもらえるといいなぁ。今回はお忙しい中、ありがとうございました。次回の《らくでん式こどもいんぷろ英語ワークショップ》は、いつですか?
 
辻野: ありがとうございます!1Dayコースは、3月11日(土)13:00~16:30、合宿コースは春休みの4月5(水)~6日(木)、いずれも大阪市内で行います。
 
楽伝: 楽しみです!

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辻野さんのお話はいかがでしたか。シリーズ『伝版®ダイアリーと』も残すところ2回です。次回は 3/1 水曜日の予定です。どうぞお楽しみに!(らくでん)
 
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2017年2月18日

木下さん、伝版®ダイアリーのことおしえてください

伝版®ダイアリーとシリーズ④ 木下達夫さん~マインドフルネスを助けるにも効果的なツールです

『伝版®ダイアリーと』なにしていますか?シリーズ第4回目は、木下達夫(きのしたたつお)さんです。らくでん自身が気になっていたことを、ユーザーのみなさんにおききしてみました。

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シンガポールで実施した
リーダー育成研修のフォーラムで。
最前列、右から3番目が木下さん

らくでん(以下、楽伝): 木下さん、こんにちは。今回はお時間をいただきありがとうございました。クアラルンプールからのステキなお写真も!

木下さん(以下、木下): こんにちは!「伝版®ダイアリーの経験をきかせてもらえないか」とご連絡をいただいて「喜んで~」と即答しましたよ(笑)

楽伝: ありがとうございます!木下さんがつかってくださったのは2015年度版でしたね?
 
木下: そうです。ダイアリーというより、伝版®そのもののことを友人からきいていて、人事の観点から伝版®コンセプトやデザインのファンでした。ですからそれが継続性のあるダイアリー形式になったのは素晴らしいと思っていました。私はGE(General Electric Company)に所属しているのですが、2年前にマレーシアのクアラルンプールへの転勤が決まりました。そのとき「いま、あのダイアリーがあるといいかも!」と思ったんです。公私ともにいろいろな変化が想像されましたから。

楽伝: それでご家族の方の分とあわせて2冊、クアラルンプールへ連れて行っていただきました。そちらでの生活はいかがですか。

木下: とても楽しんでいます。仕事では、東南アジア各国に仕事仲間がいるので、クアラルンプールのオフィスにいる時は電話や、ビデオ会議よりさらに臨場感のあるテレプレゼンスを使った会議が多いです。フリーデスクのオープンオフィスで、会議の合間は同僚たちと気軽に会話できるにぎやかな環境です。集中したい時にはブースや小会議室をつかっています。お昼には中華系の屋台村で麺類、オフィスの裏にあるインド人街でのカレー、隣のモールに数店舗ある和食と多様な食事を楽しんでいます。

楽伝: 多民族国家のマレーシアらしいですね。

木下: でしょう!午後は6時を過ぎるとほぼ全員が帰宅します。私もそうですが、平日も家族と夕食を一緒にするのが基本です。

楽伝: 出張はどうですか。

木下: この2年間で40回弱といったところでしょうか。東南アジア内の出張は飛行機で片道12時間ですので、国内出張のような気軽さです。大きな遅延もなく中距離バスを利用する感覚です。私は異文化に身をおくことが大好きなので、出張は12泊の小旅行として、毎回東南アジア各国の独特の文化や食事、街並みなどを楽しんでもいます。
写真(右)はインドネシアに出張したときの現地の人事チームメンバーとのランチタイムです。

楽伝: いい雰囲気が伝わってくるお写真です。現在はどのような取り組みをされているのですか。

木下: いまの主な役割は、東南アジア地域におけるリーダー育成と、組織文化の変革の推進、それから人事スタッフの育成です。

楽伝: 木下さんというと人事のプロフェッショナルという言葉が浮かびます。

木下: おそれいります(笑)もともと、学生時代の就活中に「人事のプロ」というキャリアがあることを知り、ご縁があってP&Gジャパンに入社し、人事の新卒採用の仕事からキャリアをスタートしました。

楽伝: P&Gは部門別採用でしたね。

木下: そうです。P&Gで5年間経験をつんだ後に、GEに転職して約16年になります。そういえば、楽伝さんもP&G出身の方が何人も関わっていますね。ご縁を感じます。

楽伝: マーケティングやリサーチ出身、渉外広報・・・あっ、結構いますね。忘れていました(笑)ところで、社会人として通算21年経ちましたが、人事という仕事に対する想いになにか変化はありますか。

木下: 就活中に描いた「人事のプロとして世界中どこにいても強くて活力あふれる人材や組織を作ることに貢献したい」という想いは20年以上経った今でも変わらずです。この想いの原点は学生時代に一年間休学して、アジア、アフリカ、南米と世界一周放浪旅行をした時にあります。

週末を利用してミャンマーに旅行へ
楽伝: 以前にうかがった社会人になってからの世界旅行のお話の印象が強くて失念していましたが学生時代に、原点となる世界旅行をされていたのですね。

木下: はい。当時、さまざまな土地の人たちと交流し、その国の経済や文化を肌で感じていくうちに、「新興国の成長に貢献したい」という思いがつのっていきました。
ですから、いまこうしてご縁をいただいて、東南アジア地域で働く機会をいただき、人材や組織という観点から国やビジネスの成長に関わることができていることはたいへんうれしいですし、やりがいがあります。

楽伝: すてきですね。「ご縁をいただいて」とおっしゃるけれど、うかがっていると、ご自身でそうキャリアを拓いてこられたのだろうと感じました。

木下: ありがとうございます。そう心がけています(笑)

楽伝: 冒頭で「人事の観点から伝版®のコンセプトやデザインのファン」とお話にありましたが、もう少しくわしくおしえていただけますか。

木下: もちろん、いいですよ。私はGEでキャリアナビゲーションという社内研修の講師をしています。このキャリア研修で強調していることは、充実感の高いキャリアを実現するためには「Know Yourself!」。つまり、自分がやりがいを感じることは何か、何に感動するのか、自分なりのこだわりは何かを知ることが出発点になるということです。

楽伝: それらすべては「自分の内側」にあるものですね。

木下: そうです。自分の中だけにあるのですが、自分のこととなるとなかなか自然には気づきにくいものです。伝版®は素敵なデザインによって、自分の中にひそんでいる「自分についてのこたえ」を自然に導くようにひきだして「見える化」できるツールだと思っています。

楽伝: 実際我々としても、自分自身の見える化こそ、行動していくために不可欠な最初の作業ですので、その過程に役立つツールを提供したいと考えていました。同時に、見える化ができて、いざ行動し始めてからのプロセスもサポートしたかったんです!

木下: 実際、サポートできていますよね。キャリアをつくることは、車の運転をするのに似ていて、日々の気づきを振り返りながら、適宜「軌道修正していく」必要があります。

楽伝: 変化の激しい現代、この「軌道修正する力」がとりわけ重要ですね。

木下: 同感です。私が伝版®ダイアリー活用したときは、まさにその軌道修正のエイドにすることをねらって、東南アジア勤務のスタートにあわせてつかいはじめました。

楽伝: どんな風につかわれたのですか。

木下: まず、自分が海外勤務をするにあたって、自分なりのやりたいことを見える化しました。業務目標ではなく、「現地の人と仲良くなる」「現地の伝統文化を体験する」といったことや、「日本文化や良いところを伝えるアンバサダーになる」など、幅広い内容が含まれます。そしてダイアリー形式で、それに関連した出来事や気づきをカレンダーの部分にキーワードで書き込みました。すると進捗を実感することができて、新たな環境にある自分に自信をつけることができました。

楽伝: 順調でしたか。

木下: もちろん一年かかっても着手すらできていないものもありますし、一年の間にあらたに加えたこともあります。ですが、不思議なもので、やりたいことを「見える化」することで、自分の中から意欲が湧き上がってくるのを感じます。私にとって伝版®ダイアリーは一種の「栄養ドリンク」のような存在です。

楽伝: 栄養ドリンク、いいですねぇ(笑)我々も伝版®ダイアリーをつかっていることで、自分の声に耳を傾けやすくなり、本来もてる力をそのままに発揮しやすくなるように感じています。

木下: だれしも多少なりと、他者からの視線や評価、さらには自分の自身に対するあまり正当でない評価に、心穏やかでなくなることがありますよね。最近の人事のホットトピックである「マインドフルネス」では、自分の呼吸に意識を向けるなどして「いま、ここ」に徹底して集中することで、そうした他者や自身の評価にとらわれず、自分のネガティブな感情に距離を置き、ウェルネスを維持あるいは向上できるとしています。伝版®ダイアリーは「マインドフルネス」を助けるにも効果的なツールだと思います。

楽伝: ダイアリーは、考えたりそのときどきに思い浮かべたことを伝版®のお花の上にぽんぽんっと置いていく=自分の外に置くことができます。いいことも悪いことも、とりあえず「託す」感じでしょうか。

木下: 「託す」ことで、ネガティブともある種の距離を置くことができます。つまり、ネガティブそのものを否定するということでなく、客観視することができるようになります。

楽伝: しかも、乗っているのは「お花」の上ですから(笑)

木下: そうですね(笑)やっぱり伝版®ダイアリーは栄養ドリンクだな!

楽伝: 木下さんのダイアリー、拝見したいなぁ。

木下: それが・・・去年の秋にオフィスの引っ越しがあって、そのときに家に持って帰ったと思ったんですけど、今回みつからなくて、スミマセン!

楽伝: そうでしたか、だいじょうぶですよ。でもダイアリーがお手元にない状態でここまでお話いただいたことにびっくりです!よく、思い出していただきましたね。

木下: それは覚えていますよ。気に入っていますから。

楽伝: ありがとうございます!ところで、木下さんが伝版®ダイアリーをオススメするとしたら、どんな方にされますか。

伝版®ダイアリーは
見開き1ページで1カ月

木下: 最初にオススメしたいのは、新しい仕事や環境を迎えた人です。まずは新しいチャレンジにわくわくしている想いを、ぜひ伝版®ダイアリーで「見える化」してください。さらに、新しい環境での経験から発見したことや、出来事を日々記録していくことで、自分がどれだけ進捗して、適応できているかを確認できると共に、新しい環境においても自分らしさを大事にすることができます。
仕事での転機に限らず、入学、ひとり暮らしを始めた、ご結婚された、お子さんができたなどのライフイベントにあわせて伝版®ダイアリーを活用することもオススメです。

楽伝: 木下さんが東南アジアに着任されたときに、実践された使い方ですね。

木下: はい、とても有意義でした。次にオススメしたいのは、今の生活がなんとなくルーチンになってきていて、新しい一歩を踏み出したいのだけれど、自分のやりたいことや何に向いているのかになかなか自信が持ちにくい人です。就活、転職、退職が近い方だけでなく、しばらく同じ職責や環境にあって、このままでいいのかなと疑問を持たれている方も含まれます。

楽伝: なぜオススメなのですか。

木下: こたえは自分の中にあるはずなのですが、忙しい日々の中で自分と向き合う時間を確保するのはなかなか難しいです。伝版®ダイアリーはシンプルなビジュアルで、心のもやもやを「見える化」してくれ、さらに日々の気付きを記録することで、毎月ページをめくるたびに「自分のやりたいいこと=こだわり」が前よりもはっきり見えてくると思います。記入した伝版®ダイアリーを家族や親しい友人に見てもらうことで、良いアドバイスを得られることもあると思いますよ。


生後3ヶ月の娘さんと自宅近くにて
楽伝: わかりやすく説明してくださって、ありがとうございます!ところで、おとうさんになられたそうで。おめでとうございます!

木下: ありがとうございます!!昨年10月に長女を授かりました。妻が出産したクアラルンプールの病院は施設が充実していて、ドクターや助産師、看護師の方々の対応もたいへんプロフェッショナルで、安心感がありました。マレーシアは10年連続で日本人が住みたい国「世界No.1に選ばれているんですよ。実際、転勤前に想像していた以上に快適な生活環境です。みなさん、よろしければおでかけください!

楽伝: いいですね、ぜひうかがいたいです。今回はありがとうございました!

木下: こちらこそ、ありがとうございました。日本で、クアラルンプールで、またお会いしましょう!

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木下さんのお話はいかがでしたか。ユーザーさんにお話を伺うシリーズ『伝版®ダイアリーと』は全7回の予定です。次回は2/22水曜日の予定です。どうぞお楽しみに!(らくでん)
 
>> 『伝版®ダイアリーと』バックナンバー一覧はコチラ

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